由緒正しい師承系譜です。
◆初代(鷲堂流始祖) 小野鷲堂
文久2年 静岡県出身 「明倫歌集」を昭憲皇太后に奉献し、一躍名声を高め、かな書道は全国に広まる。明治24年、華族女学校(現学習院)に奉職。33年より皇室での指導も賜る。書道の歴史上、かな体・調和体においては、他の追従を許さない。
◆二代目 中村春堂
明治元年 福岡県出身。32年、文検に合格、双葉高女・精華高女・日本女子大などで教鞭をとる。昭和23年、日展に書部門が参加されると同時に、審査員となる。
◆三代目 飯島春敬
明治39年 東京都出身。日展評議委員、毎日展顧問、春華社、日本書道美術院、日本書道連盟、理事長などを務める。
その他文部省審議委員となり、学校書道教育で毛筆書道を必修科目とさせた。
昭和27年、書道の世界に「詩文書」という分野を開設。
◆四代目 松岡白陽
昭和6年 熊本県出身。昭和28年「わかば書道会」開設。41年中央書道美術院創立(江戸川区平井)。51年「思玄会」創設。浅草寺にて額類、新宿中央公園内「久遠の像」(人間国宝、山本豊三作像)の碑銘・背銘揮毫。